1. HOME
  2. ブログ
  3. 2024年こんぴら歌舞伎限定《かぶきもの弁当》販売承ります

2024年こんぴら歌舞伎限定《かぶきもの弁当》販売承ります

香川県の春の一大イベントといえば「四国こんぴら歌舞伎大芝居」
琴平町にある「旧金毘羅大芝居(金丸座)」は、江戸時代に建てられた、現存する最古の歌舞伎小屋。
そこで毎年春の興行として約半月間、歌舞伎が披露されます。

稀少な機会ということもありますが、それ以上に、実際に日常的な文化として歌舞伎が存在していた江戸時代の建物でお芝居を見ていると、本当に同時の文化に触れているかのような不思議な気分になります。
その雰囲気との調和がなんとも素晴らしく、全国から歌舞伎ファンが訪れる一大イベントとなっています。

お昼の時間も有意義に過ごせないか


二蝶の主人、山本も旧金毘羅大芝居(金丸座)へと足を運んでいました。
そこで気になったのはお昼の時間。
金丸座ではお弁当が販売されているため、購入して食べることができますが、持ち込みも可能なので、コンビニや専門店などでお弁当を購入したり、ご自身でお弁当を作って持ち込まれていたりしている方も少なくありません。
そして、桟敷席のスペースは限られているため、お重を広げてお花見のようにみんなでお昼を楽しめるようなスペースは確保できません。

“かぶきもの弁当”誕生のきっかけ

せっかく歌舞伎を楽しみに来たのだから、お昼の時間も有意義に過ごせる工夫はないだろうか。
お昼にももっと歌舞伎を楽しめる方法は作れないだろうか。
限られたスペースでも食べやすいお弁当があれば、もっとお昼も過ごしやすくなるのではないか。
そんなふうに思うようになり、少しずつこんぴら歌舞伎のお弁当のことを考えるようになりました。

10年の歳月をかけて完成したお弁当


最初にお昼の時間に食べられて、こんぴら歌舞伎をしっかりと楽しめるようなお弁当を作れたら。
そんな漠然とした想いを抱いてから、実際に考案するまでにかかった歳月は10年。
といっても、常にそのことばかりを考えていた訳でではありませんが、かぶきもの弁当には二蝶の主人、山本の想いやこだわりを余すことなく詰め込んでいます。

お弁当箱はコンパクトな木箱に


まず、最初に考えたのがお弁当箱のサイズ。
広くはない桟敷席でもある程度空間にゆとりをもって食べられるようにするには、あまり大きなお弁当箱はふさわしくありません。
かといって、小さすぎると食べた時の満足度が下がってしまいます。
そこで選んだのが15センチ角の木箱。

木には吸湿性があり、ご飯を美味しい状態に保ってくれるほか、殺菌効果があり、ご飯がいたみにくいというメリットがあります。
さらに、見た目の雰囲気が良く、ほのかな木の香りにもちょっとした贅沢を感じることができます。
そして、何よりこんぴら歌舞伎に木箱を採用した最大の理由は、手に持って食べることができる点。

スペースの狭い桟敷席での食事は、お弁当箱を安心して手に持って食べられるかどうかが求められます。
丈夫さとコンパクトなサイズ。この2点が手に持って食べるお弁当箱の重要な条件と考えました。

地元香川の食材をたくさん取り入れたお弁当


10年の歳月を必要としたのは、お弁当の中身のイメージが自信を持って提供できるレベルにまで達していなかったからというのもひとつです。
といっても、料亭として今までやってきた経験や仕出しのノウハウなど「お弁当を提供する」という技術的な部分が足りていなかったわけではありません。
ただ、多くの方々と繋がる「縁」は一朝一夕に培われるものではありません。
せっかく県外からもたくさんの方が訪れるのだから、香川の旬を詰め込んだ本当においしいお弁当したいと思っていたので、香川のおいしいものを探す「美味讃岐の旅」でたくさんの縁をいただいたことも手伝って、やっとかぶきもの弁当のイメージを固めることができたのです。

さわらの幽庵焼き

さわらは香川では昔から特別な魚として大切にされてきました。田植えの前には豊作を願う春祝魚(はるいお)という文化も残っています。
この名産品である鰆は、その中でも特に質の良いものを選んで仕入れ、贅沢に幽庵焼きに仕上げています。

タコのやわらか煮

料亭でも人気のタコのやわらか煮は、備讃瀬戸の海が育てた特産品のひとつ。料亭でも人気のメニューのひとつです。
固くなりすぎず、柔らかく、味わい深く仕上げることがポイントです。

山の幸も香川のものを使用

たけのこ、小いも、蕗、菜の花など、季節を感じられる山の幸も香川県内のものを使用しています。
料亭二蝶特製のだしを使用し、口に入れた時に香りと味わいが優しく広がる味付けとなっています。

パッケージにもひと工夫


かぶきもの弁当の掛け紙にも毎年ひと工夫を入れています。
2024年 今回の掛け紙は、第一部の演目「羽衣」をモチーフに、
千本松原を連想させるような松のデザインと、天女の後ろ姿を配置。
その他、図案には細かな仕掛けをほどこしています。

そして、ふたを開ければ目にも華やかに何種類もの品々が並ぶ、これぞ “かぶきもの” 弁当。
四国こんぴら歌舞伎大芝居 限定のお弁当です。
香川県は魚も野菜もおいしく、人も温厚で気候も温暖。
こんぴら歌舞伎という素晴らしいイベントもあり、訪れるきっかけにもピッタリです。
ぜひこの機会にお越しいただき、歌舞伎を楽しみながら香川の魅力的な旬もご堪能ください。
◆ かぶきもの弁当 5,400円(税込)

関連記事