料亭は季節とともにあり、日々移ろいゆきます。 旬の食材や活ける草花、鳥の囀りは自然からの贈り物。 床の間に掛けるお軸は季節や行事に合わせたもの。 また、料理を盛る器、障子や座ぶとんなどのしつらえ、着物など あらゆる物から夏には涼を、冬には暖かさを感じ、和の心を五感で愉しんでいただけます。
日本には四季を通じて様々な伝統行事とそれにまつわる行事食があります。 行事食は旬の食材を取り入れることが多く、縁起を担いだものや、豊作や健康などの願いが込められたものなど、日本の食文化の源となっています。 ここでは、その代表的なものを花暦、二蝶の暦と合わせてご紹介します。
花暦 枝垂柳、猫柳椿、蝋梅、寒牡丹、蕗薹 二蝶の暦 ・新年を迎えた華やかな装いでお客様をお迎えします。 ・香川県ではあんもち雑煮が食べられており、二蝶でも1月中はお愉しみいただけます(要予約)。 ・七草粥(7日)、お汁粉(11日)、小豆粥(15日)がお客様に出されます。 ・二蝶内で初釜が行われます。
花暦 水仙、梅、総桜、山茱萸(さんしゅゆ)、福寿草、黄梅 二蝶の暦 ・京都伏見稲荷では初午の日に、稲穂を食べてしまう雀を食べて豊作を願う風習があることから、二蝶では代わりにうずらを使った料理をご用意します。
花暦 桃、菜の花、木瓜(ぼけ)、虫狩(むしかり)、万作、きぶし、山吹 二蝶の暦 ・桃の節句の頃、立雛が登場します。 ・歓送迎会の季節です。
花暦 桜、花筏、木通(あけび) 二蝶の暦 ・こんぴら歌舞伎が始まります。栗林公園の桜も見ごろとなり、県外からも多くの方がご来亭されます。
花暦 牡丹、藤、つつじ 二蝶の暦 ・端午の節句の頃、兜の飾りが登場します。 ・中庭のつつじが満開になります。
花暦 芍薬、下野(しもつけ)、小手毬、大山蓮華、あやめ、鉄線、紫陽花、螢袋、露草 二蝶の暦 ・鮎料理が始まります。 ・障子やお抹茶茶碗など、さまざまな物が涼しさを感じるものにかわります。
花暦 睡蓮、木槿(むくげ)、吾赤紅 二蝶の暦 ・七夕にはお客様やスタッフの願いを飾った笹が置かれます。 ・土用の丑の日限定で、広間にてうなぎ膳を提供させていただきます。
花暦 水引草、芙蓉、桔梗 二蝶の暦 ・晩涼の宴が催され、ゆく夏を送ります。
花暦 女郎花、藤袴、彼岸花、萩、竜胆、蒲 二蝶の暦 ・料亭のしつらえが夏から秋、冬へと変わっていきます。
花暦 秋海棠(しゅうかいどう)、コスモス、菊、すすき 二蝶の暦 ・亥の子餅に見立てた料理をご用意し、11月中お愉しみいただけます(要予約)
花暦 千両、万両、真弓、錦木、山茶花 二蝶の暦 ・おせち料理の受付が始まります。 ・忘年会の季節です。
花暦 梅擬、榛(はしばみ)、椿、雪柳 二蝶の暦 ・スタッフで一年分の感謝を込めて大掃除、そして新年を迎える用意。 ・おせち料理の準備が元旦まで続きます。
赤いもの(小豆など)は邪気を払うと言われており、昔は飢饉が多かった夏にも食べていました。要予約
大広間のから見える中庭のつつじの花が 満開になり、甘い香りが広がります。
端午の節句の頃、檜で作られた兜を飾り、男の子の成長を祝います。
12~13㎝の鮎を、備長炭で中までふっくら柔らかく焼き上げます。頭から骨まで全て召し上がれる贅沢サイズ。
猪の多産なことにあやかり、子孫繁栄と無病を願って亥の子餅をつくり食べられていました。二蝶では海老芋とフォアグラで仕立てました。